学校は合理主義だけでいいのか?

先月、娘が中学校を卒業した。この卒業式、県立高校受験前に行われる。受験のたった二日前。卒業式を持って子どもたちは学校に来ることを禁止される。
身分としては3月31日まではその中学校の生徒であるが、学校から送り出され、しかし進路は決まっておらずとても中途半端な状態。大事な受験を前に卒業の感慨にふけることも友だちと別れを惜しむこともできない。また合格しても学校に報告するな、と言われている。先生たちも忙しいから、と。

お世話になった先生にお礼を言うことさえできないのはなぜなのだ。合格した喜びをなぜ言いに行ってはいけないのだ。たった二日。業務合理化の元、子どもたちの人生の節目になぜ寄り添ってくれないのだ。

調べてみると、他県では受験→卒業式→合格発表というところがあるそうだ。合格発表を卒業式のあとにしているのは万が一不合格になった場合、生徒が卒業式に参加しづらいだろう、という配慮からとのこと。
他県ではこのようなスケジュールを組んでいるではないか。わが県の教育委員会、受験生の気持ちを汲んでやってください!